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2008.05.14

春一番!

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私より上の世代にとって「春一番」と言えばもう伝説的なイベントである。七十年代、京都大阪で九年くらい続いたのかな。ただそれだけであれば、十代の東北暮らしの私からすれば音楽雑誌ガッツ等の記事で読む程度だったろう。決定的だったのは、毎年一枚づつ春一番のアルバムが発売されてたことである、確かベルウッドから。中川五郎さんのミー&ボビーマギーを聴いたのも、高田渡さんの自転車に乗ってを知ったのも春一番音盤だった。当時はアルバムなんて滅多に買えなかったので、一枚買うのもそれなりの勇気と決断がいる。その点、フォークジャンボリーや春一番はいろいろな人が聴けてお得だった。春一の全体的な音の感じはアメリカ、特にウェストコーストの印象が漠然とある。関西という土地柄もあったのではと邪推。

そして春一番と言えば有名なのは主宰の福岡風太氏である。なぜ出演者よりも有名なのかよく分からなかったが春一と言えば風太だった、東北の高校生にとっても。ただ唄ってるわけではないので名前だけが強く印象に残っている。

それからずいぶん時は流れ、大阪の服部緑地公園で春一番が再開されてることを知る。じつはある知人を介して、7年くらい前に風太さんと会う機会があった。風太さんはどこの馬の骨とも分からない私に、いろいろな春一番のエピソードを熱く語ってくれた。その時思わず、春一番で一曲だけでも唄わせもらえないかとお願いしたのだ。いやまあ無茶な話しである、風太さんは私の唄など聴いたことがなかったのだから。でも風太さんは「せやなあ、スタッフと一緒に泊まりで来たら、一曲くらい唄えるチャンスあるかもしれんな」その瞬間、有頂天になった私は春一番行きを決意した。が、一週間後にあっさり思い留る。娘は生まれたばかりだったし、そもそも私にそんな根性は無かった。

さらに時は流れ去年、中川五郎さんとの共演をきっかけに福岡風太さんとも一方的に再会。嬉しくも1月の渡さん生誕会に誘って頂き、余韻醒めやらぬ春近くにまたしても春一番出演をお願いしてしまう。残念ながら風太さんからは丁重にお断り頂いたが、「ホーン隊だけなら五郎のバックで可能性あるかもな」との優しい言葉、ついついすがりつく。今回、五郎さんは何とあのバギナファックを何十年かぶりに再結成して出演するとのこと。と言うわけでかなり押し掛けながら、遠藤&大介のホーン隊と智美鍵盤参加が決まり、当初出演予定のドラムス上原ユカリさんがダブルブッキングNGで急遽、柿沼ドラムが決まる。そして私と香苗のコーラス参加も。

そんな経緯で出演した5月4日の春一番についてはもう語る言葉を多くは持た無い。楽屋は私にとってレコードの世界の人達ばかり。大塚まさじさん、加川良さん、いとうたかおさん、村上律さん、金子マリさん、小川美潮さん、渋谷さん、坂田明さん、梅津さん、バカボン鈴木さん、、いやもうキリが無い。夢見心地ながらも、先人達と同じステージに立つその微かに毛が逆立つような皮膚感覚。初めて見た、ふちがみとふなと良かったな。パンチのきいたブルースのグレースは入魂のドラム。そして圧巻だったのは坂田明氏の「死んだ男の残したものは」

バギナファック改め田舎五郎と魚の出演は夕方。夏のように暑かった日差しも和らぎ黄昏、最高のシチュエーションで四曲が空高く響く。ギターは中川イサトさんと元バックスバニー永井さん。ベースは河合さん。参加した真黒毛関係者は良い演奏だったと思います。客席がよく見えた。夢の時間はあっという間。

打ち上げ、宿泊後、翌日の最終日も春一番へ。今にも降りだしそうな雨の中、もっとも春一番にふさわしいバーボンストリートブルースバンド。珍太さんの骨太なベースに驚く。今月共演する宮武さんも二曲唄う。佐藤GANさんは生で初めて見たが素敵だった。そして一番人気はやはり村上律さんでした。

夕闇、ついに降り始めた雨の中、息子リズム隊を従え金子マリさん圧倒的なステージ。寒さと迫力に震えながらステージ横から見てたら最後の曲でジョニー吉長も参加、う~んまいった。オオトリは春一番もう一人の主宰安部さんのモンスターのようなステージ。いやあ何だか打ちのめされたように東京への帰路につく。

まあ普通に考えれば真黒毛の他のメンバーはともかく、私が五郎さんのバックでできることなど何ひとつないのだ。しかし押し掛け参加を許容してくれた五郎さんと風太さんの懐の深さに感謝。ただただ私は憧れの春一番ステージに立ちたい一念であった。嗚呼、かっこ悪いことは、やはり何てかっこ悪いんだろう。早川さん、すいません。
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